看護師転職の裏話
現場は看護師不足?
私も多くの病院・施設の婦長さんとお話ししてきましたが、多くの医療機関は人材不足に悩んでいます。転職の際は面接を受ける側の看護師さんの圧倒的に優位といっても過言ではないでしょう。では、それはなぜでしょう?
【1】看護師というお仕事は、女性が多いため「結婚して子供が生まれ退職」したりと病院は安定して、人材を確保できない。
【2】看護体制・・・看護基準を満たす必要があります。 看護基準 「7対1」「10対1」 というのを耳にしたことはありませんか?看護基準とは、「7人の患者に対し1人の看護師」がつく事が好ましいということです。
「 06年度の診療報酬改定で、看護職員1人が受け持つ入院患者数で決まる「入院基本料」の区分に、病院側が最も高い報酬を得られる「7人」が加わった。それまでは15人、13人、10人の3区分だった。「7対1の看護体制」をとれば、一つ下の10人の区分に比べ、100床当たり年間約1億円の診療報酬が増える計算となり、病院間で看護職員の奪い合いが激しくなった。 」
つまり手厚い看護体制を敷かないと診療報酬を減らすというものです。
しかし、この 「7対1の看護体制」により現場は深刻な看護師不足に陥ってしまったのです。
【3】少子高齢化により介護施設でも看護師が必要となります。さらに少子化問題・・・看護師になれる人の絶対的な減少が今後の看護師数の減少にもつながります。高齢化で看護師が多く必要なのに、少子化で看護師が減っている。それが理由で、ブランクがある看護師さんの復職支援なども各病院施設で盛んに行われています。
そんなこともあり実際、明日にでも欲しい求人というのはあります。
転職・復職される際は条件面はある程度の要望をつきとしてもかまいません、求人サイトに登録して自分にあった条件がないのであれば、複数の紹介会社に登録して良い求人を紹介してもらえるエージェントを探すのもいいでしょう。なぜなら、アナタは求められているからです。
看護師の自分にあった働き方
看護師さんには様々な働き方があります。自分のライフスタイルにあった働き方を選びましょう。
正職員
もっとも優遇された給与や福利厚生が受けられるのが正職員です。
病院や施設であれば、夜勤も週4~5回ある場合があります。「夜勤がないのは無いの?」もちろんあります、そいった条件で求職するのもいいですが、クリニックであれば夜勤は無い場合があります。
正職員での求職を希望であれば、条件をしっかり伝えるのが転職成功のポイントです。
パートタイマー
パートの看護師さんの求人も多くあります。正職員と比べると待遇面では劣りますが、時間にゆとりを持って仕事をすることが出来ます。
主婦層が多く、「子供が学校に行ってる時間を使って・・・」「家計の手助けをしたい・・・」「復職したい・・・」などのきっかけで求職される看護師さんが多く活躍しています。
時給は1500円以上が多いです。ただ、注意していただきたいのが「扶養の範囲内」で働くかどうかです。
「年収103万円」を超えてしまうと、税金が増えてしまうからです。
例) ※モデルケースとなります、税負担に関しては各エージェントに相談してみましょう。
- 年収100万円 …… 世帯収入100万円増
- 年収120万円 …… 世帯収入114.3万円増(税負担 57,000円)
- 年収140万円 …… 世帯収入115.8万円増(税+社会保険負担 242,000円増)
- 年収150万円 …… 世帯収入122.8万円増(税+社会保険負担 271,500円増)
夜勤専従看護師
夜勤のみのパートの勤務体系になります。夜勤手当という手当があるように効率よく稼げて給与が期待できます。
ただ、「生活スタイルが乱れる」「稼ぎたいけど小さな子供がいるから・・・」などの問題があります、しかし、院内保育を完備している病院を探して安心して子育てしながら稼ぐことも可能です。
また、慢性的的な人手不足に悩んでいる病院・施設では、「夜勤が出来る看護師」とても感謝され需要も多くあります。